日本ボイストレーナー連盟の石塚 弓子です。
今日は、デビュー20周年のフォークデュオ ゆずについて書いてみたいと思います。

伊勢佐木町で路上LIVEを行っていたお二人ですが、1stシングルの『夏色』がヒットし、その名が広く知られるようになりました。

私も1stアルバムの『ゆず一家』が大好きで、よく聴いていました。
それぞれが作詞作曲をされますが、違った良さがあり、声質も異なるお二人だからこその、息の合ったハーモニーがとても美しいです。

ハモリ方について

今回は、ハモり方のコツについて触れてみたいのですが、ポイントがいくつかあります。
・3度上か3度下でハモる

3度上というのは、ドであればミ、ミであればソになります。
3度上か3度下でハモるというのは、一般的に言われている事であり、必ずそうと決まっているわけではありませんが、大抵の場合がこれに当てはまります。

・主旋律につられない

よく、「メインの音につられてしまう」という方や、逆に「副旋律、コーラスパートにつられてしまう」というお話を聞きますが、
前者の場合は、まずはみっちりと自分のパートを練習して、極められるようにしてから相手と合わせるようにしましょう。

キーボードなどの楽器があれば、ご自分のパートをおさえて練習してみるといいですね。

後者の場合は、メインパートよりもコーラスパートの歌の方が際立ってしまっている事が考えられます。

・息を合わせる

これが最も大切だと言えますが、相手の歌を潰してしまわないように、
息継ぎの場所を合わせたり、フレーズ終わりの声の切り方やビブラートの処理の仕方、声量のバランスなどを考えてハモりましょう。

このように書くと難しく感じられるかもしれませんが、大まかにまとめると、【相手に呼吸を合わせるように歌う】という事です。

相手の息づかいを読む事が大切になってきます。

選曲に関しては、ハモりやすい曲と、そうでないものがあるので、デュオでオーディションを受けられる際などは、そのあたりも気にして選んでみてください。

 

ishizuka記事作成協力/一般社団法人日本ボイストレーナー連盟
石塚 弓子